はじめに
紀州釣りのウキってたくさんありますよね。
紀州釣りを始めた頃って『どのウキを使えばいいか分からない』ってことはたくさんあると思います。
またベテランの方だと、『他の方がどんな状況でどんなウキを使っているのか』を知りたい方もいると思います。(少なくとも僕は知りたいです 笑)
なので今回は紀州釣りのウキの使い分けについて書きたいと思います。
基本的なウキのタイプとメリット・デメリット
紀州釣りで使うウキは大きく分けると、下記に分けられると考えています。
・寝ウキ
・棒ウキ
・玉ウキ
それぞれについて、メリット・デメリットを解説していきたいと思います。
寝ウキ
寝ウキは紀州釣りされる方の中での使用頻度が最も高いウキです。
6~7割の方が寝ウキを使っている印象があります。
寝ウキのスコアは下記です。
浮力 | 4.0 |
感度 | 3.5 |
遠投性 | 5.0 |
荒天耐性 | 4.0 |
総合 | 4.0 |
■浮力
寝ウキは基本的には発砲の塊です。
なので浮力はかなり強いと考えられます。
ダンゴを投入して、ウキが馴染むまでに浮力がかかるので、仕掛けが張ります。(ウキ以下がまっすぐになる)
また馴染んでからは浮力がかからないので、紀州釣りの浮力のかかり方としては理想です。
ただ、2枚潮などの複雑な潮の釣り場だと、仕掛けが張れずに、アタリが出にくくなることがあります。
■感度
寝ウキの感度は高いです。
寝ウキが立つ時には浮力がかからないので、感度としてはかなり高くなります。
ただ、感度の面で行くと、棒ウキの一節のアタリなどを表現できるほどの感度はありません。
■遠投性
寝ウキは遠投性は最強です。
視認性が良く、軽いのでよく飛びます。
シャクで遠投して釣る場合は、ほぼ寝ウキを使用するほど、寝ウキは遠投には強いです。
■荒天耐性
寝ウキは風に強いです。
風の影響は他のウキと比較すると最も受けにくいのではないでしょうか?
ただ、波があると、寝ウキがパタパタしてしまって、海底の状況が分からないことが多々あります。
■総合点
どのスコアを見ても大きなマイナスがなく、バランスの良いウキだと言えます。
なので紀州釣りの基本のウキと言えるのではないでしょうか?
市販価格も安いですし、紀州釣りを始める方には寝ウキが一番オススメです。
■寝ウキをよく使用するフィールド
寝ウキはオールラウンダーなので、どこでも使いますが、特に和歌山のノッコミで寝ウキを多用します。
和歌山のノッコミは遠投することが多い&浮力でダンゴを割ってあげる必要ある&深い場所が多い
というのが良く使う理由です。
フィールドとしては紀北や南紀の釣りがそれに該当します。
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玉ウキ
※普通の玉ウキなく、トップついたものですいませんww
玉ウキは個人的な感覚では、使っている方が一番少ない印象です。
ただエッジが利いているので、特定の売場ではかなり強い印象のあるウキです。
玉ウキのスコアは下記です。
浮力 | 5.0 |
感度 | 2.5 |
遠投性 | 4.0 |
荒天耐性 | 4.0 |
総合 | 3.5 |
■浮力
玉ウキは浮力の塊ですし、仕掛けを入れている間も浮力がかかり続けているのが強みです。
なので2枚潮や表層がかなり流れる潮でも、潮に飲まれずに、かなり耐えてくれます。
浮力部門では最強のウキになります。
■感度
感度は低いです 笑
ウキに浮力がかかり続けている影響で、ウキの感度は良くないです。
前あたりが最も出づらいのもこのウキかなと思います。
■遠投性
遠投性は高いです。
基本的に軽いものが多いので、遠投はしやすい部類です。
一方でウキ自体に重さがないので、遠投したウキの着地点コントロールが難しいです。
■荒天耐性
玉ウキは荒天には強いです。
特にウネリには強いです。
浮力が強いので、ウキ下さえ合っていればずっと浮いていられます。
一方でウキに自重がないので、風には弱く、かなり流されやすいです。
■総合点
玉ウキの強みは浮力と遠投性だと思います。
2枚潮や3枚潮が良く起きる深場だと玉ウキ以外では対処できないことがあります。
逆に竿1本もない浅場などではあまり活躍しないかもしれません。
■玉ウキをよく使用するフィールド
玉ウキは水深が深い釣場で手投げのフィールドがマッチします。
このウキを使うフィールドは広島や家島などです。
釣行記は下記です。
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棒ウキ
棒ウキは寝ウキの次によく使われているウキです。
また自作されている方も多く、自作の幅も広いのが寝ウキの特徴です。
棒ウキの特徴は何といっても感度です。
細かいアタリしか出ない釣り場では抜群の強さを誇ります。
棒ウキのスコアは下記です。
浮力 | 2.5 |
感度 | 5.0 |
遠投性 | 2.5 |
荒天耐性 | 2.5 |
総合 | 3.0 |
■浮力
棒ウキは感度と引き換えに浮力が弱いです。
なので、水深が竿2本(10m)以上あるような深場などでは僕はあまり使いません。
一方で浮力が弱い分、魚には違和感を与えにくいので、食い込みは良くなります。
一方でウキの浮力が1点に集中しているので、2枚潮などでは寝ウキよりは踏ん張ってくれる印象です。
■感度
棒ウキの感度は抜群です。
玉ウキや寝ウキでは『アタリが出ない、アタってもエサを離す』という時に、
棒ウキに変えるとアタリが出たり、浮力を嫌がらずにウキが沈み切るアタリ出せたりします。
■遠投性
棒ウキは遠投性は低いです。
シャクで遠投するレベルではウキのアタリが見えないことが多いです。
また、ウキ自体に重りがついていることが多いので、飛距離が出にくく、その点でも遠投には向きません。
■荒天耐性
棒ウキは荒天にも弱いです。
風が強いとトップの部分がなびき、アタリが分かりづらくなります。
また波があるとウキが上下して、アタリが分かりにくいです。
■総合点
棒ウキは感度以外の点では使いずらいことが多く、総合点は低めです。
ただ、風や波などの条件が良く、感度が必要な場面では抜群の強さを誇ります。
玉ウキや寝ウキではアタリが出ない状況でも、棒ウキならアタリが出るということはよくあります。
■棒ウキをよく使用するフィールド
棒ウキをよく使うフィールドは浅場で手投げのポイントが多い、大阪湾や三重などが多いです。
釣行記は下記です。
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私のウキの使い分け
私のウキの使い分けについて書いていきたいと思います。
水深が竿1本(5m)までの場合
基本的に棒ウキ(永易ウキ)をチョイスします。
この水深だと、浮力が強すぎる場合に魚が違和感を感じやすいです。
また、ウキからハリまでの距離が短いので、ウキの浮力がハリまで届きやすく、浮力の強いウキだと水深を深くとる必要があり、より感度が落ちてしまいます。
これらの理由から、水深1本までのポイントではほぼ永易ウキか、寝ウキの一番小さいものを使います。
水深が竿1本~2本(5~10m)までの場合
基本的に永易ウキか寝ウキをチョイスします。
紀州釣りをするポイントでは最も多い水深ではないでしょうか?
基本的には感度のいい永易ウキをベースに、風や波、遠投するか、どうかなどで寝ウキとの併用を考えます。
水深が竿2本(10m)を超える場合
基本的に寝ウキか、自作の玉ウキベースの寝ウキを使います。
水深があるので2枚潮になることも多く、仕掛けの張りを出すために浮力の強いウキで仕掛けを張ります。
こういう場合に浮力の弱いウキだと、仕掛けが張れず、アタリが出ない、居食いが多くなる、
ということになってしまいます。
まとめ
今回は紀州釣りの基本的なウキの使い分けと、私のウキの使い分けについて書きました。
ウキ使いもこれが正解、っていうものは無く、どんな場面でも同じウキを使って釣果を上げられる方もいらっしゃいます。
自分なりのウキ使いを極めていく際のヒントにこの記事がなれれば幸いです。
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